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鎮静下(麻酔下)内視鏡について

[2017.12.12]

当ブログにご訪問いただき誠にありがとうございます。

今回は苦痛軽減のために鎮静をかけての内視鏡検査についてのお話をします。

まず初めに良く「麻酔をかけての内視鏡はつらくない」と言いますが、正確には鎮静剤といういわゆる睡眠薬を投与して「寝ている」間に内視鏡を行うことを示します。その為、本ブログでは「鎮静下内視鏡」という言葉を使わせていただきます。

一般的に「内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査はしなければいけないのは解っているが、検査が苦痛である。」という印象を持たれる方が多く、そのため検査を躊躇される方も多いと思います。

そして苦痛を少なくする一番の方法は鎮静剤を投与して意識を落とし、寝ている間に検査をすることです。患者さんは寝ている訳ですから何も記憶がないので医師の内視鏡技術とは関係なく苦痛は最小限にとどめられます。

では素朴な疑問として、「すべての内視鏡検査は鎮静下で行えばいいのでは?」と思われると思います。実際アメリカでの内視鏡検査は殆どすべてが「鎮静下内視鏡」であり、本邦でも「無痛内視鏡」と謳っているいくつかの内視鏡クリニックでは全例鎮静下内視鏡検査を行っている所もあります。当院でも希望がある方には「鎮静下内視鏡」を行っておりますが、実は下記理由により積極的には鎮静下内視鏡を勧めてはいません。一方で下記理由を十分にご理解し、ご納得された方には十分な安全対策の下に鎮静下内視鏡を行っております。

①:鎮静剤を投与するとまれにですが呼吸停止などの事故が起きる可能性があります。当院ではモニタリングを行ったうえでの鎮静下内視鏡を行い、万全の体制で検査を行っており、かつ今まで事故は経験していませんが、理論上事故の可能性を全くの0にすることはできません。

②:鎮静剤を投与し検査を行った後は意識が回復してもしばらくの間薬剤が体内に残ります。その為いわゆる「お酒に酔った状態」に近くなるため、車の運転や注意を要する仕事にはその日は従事してはいけない事になっております。一方で千歳市の性質上、当院に来院される方はお車を運転して来られる方が多いので、車を運転して検査を受ける場合には鎮静剤を使用できないと説明しております。

③:これは北海道独特のルールなのですが、体調とか個人差ではなく、健康保険の種類によって使用できる鎮静剤が決まっております。そのため効果的な鎮静剤が使用することが保険上できないという事もあり、そのため完全なる苦痛軽減にはなかなか困難な時があります。

以上より鎮静下内視鏡には苦痛を減らせるというメリットがある一方で様々な制約があるためその事情を十分に理解したうえでの鎮静下内視鏡検査を受けていただくよう、説明させていただいております。

 また鎮静をかけなければ内視鏡検査がものすごく苦痛であるというわけではなく、当院では7割~8割の方が鎮静剤を使用せずに検査を受けております。

詳しくは診察の上お問い合わせください、また下記URLもご参照いただけると幸いです。

https://chitoseshinano.jp/?p=301

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